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ルーシー・リー 器

友人のすすめもあり気になってしまったイギリス人女性陶芸家、ルーシーリー展に行って来ました。


410QUQdozWL._SL500_AA300_.jpg初期作品から晩年の作品にいたるまで一貫した美意識がずっと保たれていて、申し分なくどれもいちいち美しく、色合いはとても繊細でいてかつ大胆なフォルムで視覚的な満足度は十二分。

しかしというか、あえて言わせていただくならあまりにも美しすぎるというか、器だけでの完成度があまりにも高いため、料理や花材が載るための余地、実用性があまり感じられなく、一つの器というより舞台美術等に近い印象でした。

ルーシー・リーがバーナード・リーチに作品をみせた時にひどい批評を受けたそうですが、薄く繊細すぎるフォルムと食欲をそそらない色使いが、日本の素朴で器としての実用性を考慮して作られた器とあまりにも違うところだったんでしょうか。

point02_02_photo03_l.jpgウェッジウッドがプロトタイプを制作しながらも量産しなかった理由が分からなくもないです、使う陶器としてはアヴァンギャルド過ぎたのかも。

唯一、中期の作品でハンス・コパーとの共作でつくられたダイニングシリーズだけは、実用性という面では他の作品よりはるかに秀でていて、実際好評を博したらしいですが、独特の繊細さはやはり半減していました。
ルーシー・リー独特の雰囲気を保ちつつ「器」らしいものも何点かはありましたが、この人の作品の本分はやっぱり見るところにあるんでしょうね。

再後期の展示室の前に生前の80代のルーシーがろくろを回し、陶器を焼く姿が上映されていたのですが、釜から取り出した陶器を無邪気に取り出し、インタビュアーに見せる姿はとても愛らしい。
が一方で、なんとも言えぬ器に対する独特のこだわりが垣間見えて、その雰囲気が何とも「女」であり、あたりまえですが男と女の「もの」に対する気持ちの違いについてまた考えさせられてしまいました。

6月26日からはハンス・コパー展もやるらしいのでこっちも足を運んでみようかと思います。

ハンス・コパー展
パナソニック電工 汐留ミュージアム、日本経済新聞社

開館期間:2010年6月26日(土)~2010年9月5日(日)
開館時間:10:00〜18:00(ご入館は17:30まで)
休館日:月曜日[7月19日、8月9日は開館]、8月12日(木)~8月16日(月)
入館料:一般500円(65歳以上400円)/大学・高校生300円/中・小学生200円


author:anonyme 10-06-20

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