前川國男 国立国会図書館
引っ越しを機に、通勤経路を変えて国会議事堂の前を通るようになりました。交通量もそんなに多くないし、緑も適度にあり自転車での通勤が気持ちいいのですが、国会議事堂をすぎて緩やかな坂をくだり左折、最高裁判所の脇を通る時発見したのがこの建物。
深いブルーの鮮やかな壁面が目を引くその建物は、明らかにコルビジェ直系の建築家が作ったに違いないと思わせるとてつもなく滑らかなコンクリートを使ったバルコニーらしきものと柱があり、一目で気に入ってしまったのですが、調べてみたらはやりというか建築家は前川國男でした。
香川に行った時、香川県庁舎(建築家は丹下健三)をたまたま通りがかったときも同じ感覚にとらわれたのですが、コルビジェ直系前川國男ならではのコンクリートの美しさはやはり格別で、まだ中に入った事がないのですが外から眺めているだけですでに十二分に満足してしまっています。前川國男といえば何年か前、東京駅のステーションギャラリーで展示をやっていたときも、ドローイングや模型で展示されていた紀伊国屋書店で魅了され、江戸東京たてもの園の自邸などもとても美しく、阿佐ヶ谷アパート、東京文化会館などかなり好きな建築家ではあったのですが、国会図書館は今まで見た前川建築のなかでも一番コンクリートが滑らかで(私観とくに柱)建築から20年以上経っているとは思えない美しさです。
前川國男・弟子たちは語る)(建築ライブラリー)
出版社: 建築資料研究社 (2006/03)
author:anonyme 10-06-06
アントニン・レイモンド
最近自分としては久しぶりの忙しさで、帰ったら風呂に入って「アンネの日記」を5ページぐらい読み寝るという生活が続き、体力的にも精神的にも疲労が溜まってきたんですがそんな中、唯一の楽しみが前述のアンネの日記と、仕事の合間にちらちら読んでる前回も書いたapproach。アンネの日記は、恥ずかしながらこの年齢まで読んだことがなくいい加減一回ぐらいは読んでおこうと思い読み始め、まだ30ページぐらいしか読んでいないので感想はまたいずれ。
今回は、前回と同じくapproachからチェコの建築家アントニン・レイモンドの「麻布の自邸」と同建築のコピー井上房一郎の「井上邸」。
藤井厚二の聴竹居が日本から洋建築と日本の建築の融合だったのに対して、こちらは洋から日本建築へのアプローチといいましょうか。
ライトの元で建築を学び1919年帝国ホテルの建設の際に助手として来日、そのまま「レーモンド事務所」を開きいくつかの建築を手がけたものの第二次世界大戦が近づき日本での環境が悪化したため渡米。
戦後再び来日し、タイトルの麻布の自邸を含むいくつかの建築を残しています。
麻布の自邸は残っていないのですが、レーモンドの理解者であった井上房一郎が麻布の自邸が失われた時のことを考え、「レーモンド麻布の自邸」とほぼまったく同じ建物を自邸として建てapproachはそれを中心に取り上げているんですが、これがとても美しいです。
日本建築に洋を取り入れた聴竹居と比較すると、とにかく軽い印象で簡素といってもいいほどのシンプルさ、というのもレーモンドの建築5つの原理「自然・単純・直截・正直・経済性」を聞くとまさに。
軒が大きく張り出し、あまり仕切りのない空間で地面から部屋までが続いているような
造りで空気が抜けていくような雰囲気は、夏の便に重きを置いた聴竹居と同じ指向性を感じます。
レーモンド曰く日本家屋は庭から生えているような印象を受けたということですが、そのレーモンドが建てた建築も庭から生えているかのようで庭との一体感がすばらしいです。
しかしいいですねえこの建物、じぶんもここまでの家とは言いませんが、山の中に古民家かなんか買って早いところそっちに移住したいです。
仕事とお金の問題をなんとか解決して3年後にはそれを実現させるためにとりあえず今だけはがんばっていきたいところです。
author:anonyme 08-09-02
approach 聴竹居 藤井厚二
最近竹中工務店発行のapproachという雑誌をバックナンバー含めて目にする機会があり過去のものに遡って読んでいたりするわけなんですが、この雑誌。もともと田中一光がアートディレクターを務め、現在は一番弟子の太田徹也がディレクターというまた美しい雑誌で少ないページ数ながら、1960年 の世界デザイン会議や柳宗理を通しての民芸を取り上げていたりと建築だけにとどまらずかなり幅広くデザイン一般について毎号毎号書いてあります。
そのapproach2000年冬号でとりあげられていたのが藤井厚二の聴竹居です。
コルビジェのサヴォア邸に3年先んずること1928年竣工、藤井厚二が環境との共生と洋建築と日本建築を融合させる実験建築として京都大山崎に建てた5棟の実験住宅の最後の一つです。
梁や柱、サッシの色と白壁とのマッキントッシュを思わせるアールデコ的なコントラストと、夏の日差しをよけるため大きく張り出した軒と天井裏から床下まで空気を循環させ夏の快適さに一番の重きを置くという日本建築の根本とも言える理念が建物の美しさに収束しています。
サッシや窓の取り方の美しさ、ドアは引き戸で基本的に部屋部屋を仕切らない空間が生み出す開放感がすばらしく、いかにも日本の夏を思い起こさせる雰囲気で、盛夏にこの建築を知った自分としてはライトの「落水荘」を思い起こさせる「聴竹居」という涼しげなネーミングとともに自分の心 をとらえてやまないところです。
最近一般公開が始まったそうで前回京都に行った時行けなかったのが悔やまれます。
聴竹居に関する資料
author:anonyme 08-08-23
京都 大阪 松尾大社
京都行くといつもバスか電車で移動していたんですが今回は初日の宇治以外レンタサイクルで回ってみました。
いろいろ観たんですが、やっぱ賀茂川がいいっすね。
川辺でボーっとしながらビールでも飲んでるときが一番幸せでした、東京の真ん中にもこんな川が欲しい。
隅田川は賀茂川をモデルに作られたらしいですが、その美しさも情緒もまったくそれを想像させないですね。
幸田文かなんかを読んだとき書いてあったんですが昔は猫の死体とかが平気で浮いているような汚さだったらしいし、そんなところで子供が平気で泳いだりしてたらしいからそれを想像すると賀茂川っていうよりガンジス川を想像させます。
それから比べれば大分きれいになったのかもしれないけどやっぱり賀茂川には及ぶべくもないところです。
ともあれ、今回の旅行で一番面白かったのが松尾大社と下鴨神社の御手洗祭り。
前者は嵐山で温泉に入った帰りに、通りかかったからなんとなく寄ってみたんですが、建物もなかなか良いしそこにおさめられている神像も良かったんですがそれよりもなによりも、その宝物館の受付をしていたおじいさんの話が面白かった。
3体の神像が納められている15帖ほどの宝物館に入ったとき、一人観光客らしき女性が座っていたんだけど、自分が中に入るとそそくさと外に出て行ったため、貸し切り状態でゆっくり観ようかと思ったら宝物館のおじいさんが「とりあえず説明のテープ5分ほど聴いてみてください」と言い有無を言わせずテープがスタート。
神像にまつわる5分ほどの簡単な説明が終わり、さあゆっくり観ようかなと思ったら、おじいさんまた近寄って来て今度は「ちょっと松尾大社について話しとこか」と喋りスタート。
最初は、そこに展示されている3体のご神体の由来やなぜ松尾大社が大社という名前がついているのかという、わりとふんふんうなづいてしまう話だったんですが、そこから突然「秦氏の話しとこか」と話題がいきなり変わり、秦氏という秦の始皇帝の末裔でおじいさん曰く歴史の陰に秦氏ありといったような、ある意味ユダヤ人のような存在について「秦氏」の謎
結局30分位話を聞いていたと思いますがその間5回ほど「為になるから読んだらええ」と「秦氏」の謎についておすすめされ「読んでみます」などと言ってみたりしいる間にようやく話が終わりました。
こういう話自分も嫌いじゃないし、おじいさんまだまだ話のネタ持ってそうだったんで時間があればもうちょっと話聞いてみたかったところです。
下鴨神社御手洗祭篇へ続く
author:anonyme 08-07-26
スペイン旅行 グエル公園とカサミラ

サグラダファミリアを見た後、とりあえずお腹がすいていたのでクアトロガッツというお店で食事を取り、グエル公園へ。
グエル公園へは、電車とバスの道両方がありますが、地下鉄だと最寄駅からちょっとした坂道をあがらなければいけないので、近くまでいけるバスで行くことにする。
ランブラス通りから24番のバスに乗り景色を眺めながらバスに揺られること25分。
長い坂道を登っていくと運転手のサングラスをした強面の兄ちゃんが「parc guell!」と乗客に向かって言う。
スペインのバスは目的地に着いたのかどうなのかわかりにくいけど、バスに乗る際、運転手さんに行き先を伝えておけば着いたとき教えてくれます。
バスをおりるとすぐにグエル公園入口、足を踏み入れると土の地面と青々した緑がお出迎え。
そのまま歩いていくと、タイル張りが有名な広場の上に出ました。
広場の上からはバルセロナ市内が見渡せて、遠くにはさっき見たばかりのサグラダファミリアも見え、いろんなところでギター弾いたり、トランペット吹いたり、ジュドゥリドゥなんかやってる人もいたりしてちょっと代々木公園チックです。

実際地元の人にとってはガウディの公園ってよりも地元のでかい公園っていう感じなんでしょうねえ。
自分のような柱フェチにとってはもちろんただのでかい公園で済ませられるようなグエル公園ではなく、先ほど見たタイル張りの広場を支える太く美しい柱といい、剥き出しかのような壁面で作られた回廊を支える樹を模して作られた柱といいたまらないものがあります。

グエル公園をたっぷり見た後、昨日外観しか見なかったカサミラの中をやっぱりちょっとみたいとなりちょっと買い物をする予定を変更してカサミラへ。

そろそろガウディづくしで脳がマヒしてきたのでカサミラ内部の印象は漠然としてしまいましたが部屋のフォルムが外のファサードとと波打つような屋上へ続いているような感じがして非常に良かったです。
いいかげんくたくたになったため、バルで一杯のみがてら休憩し、パエリヤらしいパエリヤをまだしっかり食べてないというのでレイアール広場の飯屋へ行く。
店内はかなり込んでいたものの割とすぐ入れてイカ墨のパエリヤとムール貝を蒸したものを注文。
これがとても美味しくて、隣に座ったドイツ人らしき観光客が、イカ墨を「それおいしいの?」的な顔で見るのもかまわず完食、食べるのに夢中で写真とり忘れたのが残念です。
スペイン旅行最後の最後で一番美味しいものにありつけてよかったなあと。
というわけで長かったようで短かった観光もこれで終わりついに明日は帰国です。
author:anonyme 08-05-19
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